近年の食品添加物の危険性について

 

まず食品添加物がどんなものか知っていますか?

 

うまみや甘みなど味を加えるだけでなく、食中毒のリスクを下げたり、凝固剤や色味を加えるのにもつかわれています。

 

食品添加物が日本に入ってきたのは戦後でした。

 

戦後は混乱期と呼ばれ、社会の復興に国民が奮起していました。

そのため、様々な法規制が不十分で悲惨な事故が多発したのも事実です。

 

それは食品添加物の使用規制がされていなかったということです。

 

そのため、一度に大量摂取した体の弱い人(乳児や高齢者、疾患のある方など)が死亡したり、重篤な後遺症を患うことになりました。

 

 

そしてこれを踏まえてできたのが今の法規制です。

 

現在では、とても厳しい基準が定められ、まず毎日添加物が使われているものを食べても死にません。

 

私が問題視しているのはここを間違った認識をされている方が非常に多いということ。

インスタグラム等で食品添加物を避けようという記事をよく目にします。

 

そこまではいいのですが、中を見てみると、

例えば、

 

トレハロース

食べるとかかる疾患

心筋梗塞、発がん性

使われている食品

コンビニお菓子、パン

 

(これはうろ覚えで作った仮想記事なので、疾患のところはでたらめです)

 

この記事の何が変かわかりますか?

 

それは数字や、根拠がないことです。

これではまるで、この食品添加物が入っているコンビニのお菓子を食べたり、パンを食べたりしたらがんになる!!と、言っているよう感じませんか?

 

すぐにはならなくても食べ続けていたらなるよ!(ほぼ絶対)と言われているように私は感じました。

 

もちろんこのことを明記しているわけではないので人によってさまざまだと思います。

 

 

 

しかし、数字がないのはいかがなものかと思います。

トレハロースを=kg食べたら~~になる。

 

という書き方がのぞましいのではないでしょうか。

 

私のように食品添加物について興味をもって、いろいろなサイト等で情報収集している方はすぐに(または食べ続けていたら)発がんするわけではないとわかります。

 

しかし、この上記の問題の記事を見ただけな人はどうでしょうか?

 

え、この添加物を食べたら発がんしちゃうの??

たくさんの食品で使われてるから知らないうちにたくさん食べてたかも!怖い!

食べてると思考能力が低下するの??子供には絶対食べさせないようにしないと!

 

 

こんな風に様々な考えが出てくると思います。

 

商品名と懸念される疾患はどうしてもインパクトが強いです。

商品については画像付きで紹介されているものがほとんどなので、視覚的情報の大半を占めることになります。

 

 

もし、この明確な基準がない記事を見て、上記のような考えの方がたくさん出てしまったらどうでしょう。

不用意に警戒して、もしかしたら食べたいものも食べられなくなったり、主婦等であれば家族が巻き込まれる形となってしまうと思います。

 

 

私が最も懸念しているのは、不十分な知識で恐怖心を意図せずとも煽ってしまっている記事が出回り、それを信じた方がまたそれを回していく。このサイクル。

そして、宗教染みた思想になっていくことです。

 

現在でも私が見た中で、添加物は悪!と完全に信じている方を見て、新興宗教でもできたのか...?と思ってしまいました。

 

この人たちが何を見てそう思ったのかは知りませんが、もし私が最初に挙げた不十分な記事を見て信じているのならば今すぐにでも改めてほしい。

 

例に挙げたトレハロースは、化学合成調味料ではない。

トウモロコシなどを原料として作られている甘味料と知っている人はどのくらいいるでしょうか。

 

もちろん、必ず食べていいものとたべないほうがいいものとして、区別されている方もいらっしゃいました。

化学合成調味料を避け、天然、植物由来のモノに限定する。などマイルールを作っていました。

 

 

私はこういう方は賛成できます。

 

では仮想記事にはそれは書いてあったでしょうか?

 

仮想記事には、物質、疾患例、使われているもの。しか書かれていませんでしたよね?

 

ということはカタカナで表記された添加物をすべて合成調味料だと思っている方は、トレハロースが植物由来だということに気づけるでしょうか?

 

ほとんどの方は気づけない、或いは知ることができないと思います。

 

なので、このような記事を書く時には摂取量の目安量を必ず明記してほしいと思います。

 

そうでないと、その記事はただ添加物をよく知らない人に恐怖心を不用意に与えるだけになってしまいます。

 

 

合成調味料などの添加物を接取したくない、避けようと思うことは自由です。

ですがたべないほうがいいよ!がんになるよ!と強要したり、十分な補足がないまま書置きするのだけはやめてください。

 

 

 

実際戦後の事例をいまだに信じている人がいます。

それは添加物を適切な量接取しなかったために起きた事故です。

法規制や、企業などの知識の乏しさから出たこと。

 

今は戦後何年でしょうか?3/4世紀すでに過ぎました。

この時間の中で、事故が起きてしまった企業は何も努力せずにここまで商売続けてるのでしょうか?

 

違うと思います。

人が死ぬものを何十年も使うはずないですよね。

もしそうならこの何十年間で何人も添加物が理由になる死者が出ているはずです。

 

少なくとも私は聞いたことがありません。

 

なので戦後の話を持ち出して話す人はまず嘘です。

もちろん添加物が理由で死亡者が出たことは事実ですが、現在ではありえません。

 

 

正直自分がこの記事を見たときは何十年前のはなしかなと思いました。

 

謳われている病気のリスクも、科学的根拠がないものが多いそうです。

私は添加物を避けようとは別に思わないので、ジュースもコンビニ弁当もすべて食べます。

 

ですから、添加物についての危険性を説く時には根拠を必ず用意するようにしてください。(論文やきちんと学問として専攻した方の記事などをご自分で読んで引用してください)

 

 

最後に、科学的根拠がない、危険性がない。としょうしたことの根拠は次回のブログにまとめます。

今回は私が疑問を抱き、調べた結果と感じたことを乗せただけなので、完全に主観です。

賛成も反対もいてもいいと思いますが、不十分な記事を書くことだけはやめてください。

今回の主張はこれです。

 

 

ありがとうございました。